妄想北斗の拳

妄天の拳です。北斗の拳のイフストーリーを南斗聖拳シンを中心に妄想してます。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

105.

シン、、、それは痛恨のミスだ。 宙に舞ったお前を氣弾で撃っても拉致が開かない。知っている。直接に滅殺の拳をねじ込んでも、シンお前は宙にて躱す技を持っている。でないなら、身動きの出来ない宙に飛ぶ理由はない。しかしお前はさっき、ほんの触りだとし…

104.

「じゃあ、、行こうか、ガルゴ」 火は点いた。気持ちは熱く燃え上がっている。真紅の殺意が氣の刃に変換される。死兆星を意識していなくはない。ただそれよりも心が闘志で満ちている。 「ありがたい」シンはまた同じ言葉を呟いた。 身を低くする。ここから更…

103.

悲しみが俺にこの無心を会得させた。いや、多くの屍を越え、くぐった死線の先に辿り着いたのがこの場所だった。全ての拳技を究めるのは必要最低限の条件。そこに悲しみを知ることで更なる脳の未知の領域を覚醒させる、、、のだろうか。それは俺にも分からな…

102.回想

「ケンシロウ、、、」 師父リュウケンの脇でケンシロウとジャギによる、実戦を見立てた激しい組み手を観ていた北斗の次兄トキは、末弟ケンシロウを案ずるあまり思わずその名を呟いた。 「ケンシロウの力は本来ジャギを超えている筈。なのにケンシロウは兄で…

101.

「やけに空を気にしているな、シン」「、、、」 ポツ、、ポツリ、、「む、、雨か」雨滴が心に染みる、そんな顔をしている。雨はすぐに本降りとなって二人を濡らして行く。「雨を、、待っていたのか?シン」 雨、、この水を使えば伝衝裂波の効果を増すことは…

100.

ススッ、、、ガルゴの巨体が先ほどと違い静かに疾り出た。速い!速いが気持ちを瞬時に切り替える。もっと速いサウザーを知っている。 その速さを身に付けた俺がいる! ガルゴが泰山天狼拳を思わせる、しかしそれよりも遥かに破壊的な金色の闘気を伴う何もか…

99.

「俺はガルダと共に戦場を駆け、南斗神鳥拳を見ているが、拳士として向き合ったわけではない」 ガルゴの金色の闘気に変化がある。光と共に陰がある。金色と黒色が混ざり合っている。 「他にも南斗を名乗る男と対したことはあるが、どれも名だけが南斗の者た…

98.

「お、お前は!?、、ブレイ!」 何故だ!? 何故にお前が?? 「フハハッ! 流石ガルゴ。化け物め!」そう言いながら銃口を向けているのはかつて友と呼んだ男ブレイだった。長く癖の強い黒髪と色白な肌は少しも変わっていない。少数精鋭で構成された自軍兵…

97.

互いに必殺の間合いを取れないため、可能な限り有利にことを運ぶべく、南斗元斗による拳の駆け引きが続いた。 シンは氣の消耗が大きい元斗の疲労を誘い、ガルゴは素早い南斗の脚が止まる隙を待つ。、、、、拳を交わしてはいるものの、凡そ10分という南斗元斗…

96.

「面白い! さあもっと見せてみよ! 南斗聖拳を!!」とガルゴが詰める!ガルゴもいよいよ高揚して来ている。 「良かろう見せてやる!」シンが素早く前進し間合いを詰める!! ※2ページ目表紙シンの直立した後ろ姿背中にも刻まれている十字型に撃ち込まれた…

95.

※1ページ目表紙柱以外ほとんど何もないフロアまだ構えずに待つシンとやや前傾姿勢で歩み寄るガルゴ背景には光を放たない巨大な帝都 ガルゴが詰めて二人の「長い手」の間合いを割った。だが、両者共にその長い手を用いない。様子見など要らない。先ずは確かな…

94.

※1ページ目表紙引きでケンシロウとファルコの戦いバックは帝都の一部分と二つに割れた天 「あの二つに割れた天の意味がわかるか?」ガルゴがシンに問う。 ケンシロウとファルコ二人の闘気がいかに強大でも、天空の分厚い雲をここまで分断させるのか?似たよ…