妄想北斗の拳

妄天の拳です。北斗の拳のイフストーリーを南斗聖拳シンを中心に妄想してます。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

レイ.41

「全く!」 ぼやかずにはいられない。 「どうして!全く!」 繰り返し、俺はぼやいた。 バイクでレジスタンスの隠れ処を飛び出して30分も経たないというのに、、、、 アクセルを握り込む手に変わりはないはずだった。なのに、ツーストの軽いエンジン音リズム…

173.

黙って向かい合う、二人の至高なる拳士。北斗神拳伝承者と南斗聖拳伝承者。 ケンシロウは重い沈黙を守ったままだ。暗殺拳同士の対決とは言え、拳法家の戦いだ。始まりの合図なくしては始まらない。 合図と言っても、二人同時の合意の瞬間があればいい。その…

172.

以前会った時は、いや、それ自体さほど過去の話ではない。にも関わらず、受ける印象がまた異なっている。 鋼鉄のような男、、、それがシンが観るケンシロウへの印象だった。この短期間で何かが変わったのか、、、? 違う そうではなく、実態の不明さこそが現…

171.

「はぁ、はぁ、はぁ」 荒い息遣いは自分のものだった。負傷も疲労も、間違いなく極限だ。 しかし、この息遣いはその極限にぶち込まれた状態によるものだけでなく、、、、目を疑う光景を前にしている自分を落ち着かせるための呼吸、その意味合いもある。 あの…