妄想北斗の拳

妄天の拳です。北斗の拳のイフストーリーを南斗聖拳シンを中心に妄想してます。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

59.蝙蝠

シン様、、、実は一点、お伝えできないことがあります。 南斗聖拳というものは、もちろん北斗神拳もそうですが、「強さ」という点では、常人がどれほど鍛えようが足掻こうが、その域に達することは出来ません。それほど奇跡的な現象と言えるでしょう。しかし…

58.

27日間、ええ、27日間です。私は記録していましたから。仮死状態にある貴方様を、毎日あの方が癒しを続けていたのです。もちろん、付きっきりではありませんよ? あの方もいろいろとお忙しいので。ちなみにですが、、リハク様はシン様への治療に関してはあま…

57.

「だから言ったでしょう? 私はシン様の大ファンですと」もう返す言葉がシンにはなかった。 キング、、という類稀なる男は乱世の最初期を誰よりも疾く駆け抜けて、そして早々と散っていった。ですがね、その役割はこの乱世のその後を導く道標を作ったと言っ…

言い訳

※シンの左手はケンシロウの怒りの鉄拳によって撃ち抜かれ、原作の描写通り間違いなく完全に破壊されました。それこそ皮だけで繋がってブラブラしていてもおかしくありません。ところが直後の描写ではアップで描かれることはなかったものの、シンの左手はわり…

56.

「ああ、それですね」と、まるで忘れていたかのように蝙蝠が言う。とぼけているのは見え見えだった。 「ではお話しましょう。長くなりますが」「、、、」「北斗神拳を神格化したもの、北斗星君。これは死を司る。一方、南斗六星はどうでしょう?」「道教など…

55.

二台の大型四駆と3台のバイク。 キヨミたちを後部座席に乗せ、そしてシュレンは助手席に乗るようだ。もう一台の四駆車は先導と偵察を兼ねて先に発車した。ヒューイと二人の精兵がバイクに乗り込む。残りの兵たちは旅人を装っての徒歩での旅路となる。変に目…

54.

ブォン!バイケンの奥義がシンの胸を掠める!服が裂かれ薄らと血が滲んだ。 ニヤケながらシンを振り返る。 「次は外さんぞ!」再びバイケンは両手を高速で上下させ氣の擬似障壁を作る。一方、馬鹿らしくなり思わずシンからは笑みが溢れた。あまりに無駄過ぎ…

53.

「ささ、こちらです。足元お気をつけて」 風もない穏やかで静かな夕刻前。蝙蝠は辺りを警戒しながら倒壊したビルの合間を抜け、約束の合流地点へと向かう。キヨミとサウザーの子、年老いた侍女が三人。蝙蝠だけならともかく彼女たちは常人だ。そのペースに合…

52.オマージュ

「おろろろ! ゆ、指があ!!」全ての指を失いゴウダが慌てふためいている。 「どうだ? キサマの拳は南斗聖拳よりも上だったか?」ゴウダは恐怖に縛られて固まり、迫るシンから距離を取れない。全身を冷たい汗が伝う。血と汗が混ざる嫌な匂いが立ち込める。…

51.

「なぁにぃ! まだ南斗の残党が!」「しかし、兵たちを一瞬で肉塊にするとなると結構なやり手じゃないですかい?バイケンさん」興奮気味にゴウダが言う。既にやる気なのだ。殺る気、なのだ。「まぁ、いいでしょう。愚帝サウザーが消えてなくなり南斗六星はも…

50.

「蝙蝠。ゆっくりでいい。しっかり納得してもらえ。誰もここには入れはしないからな」とシンは侵入を開始した敵の方へ向かった。 ラオウが来ているなら突破は困難だろうがそんな様子はない。奴がいればとっくに気がつく。北斗神拳の暗殺拳としての一面は、少…