妄想北斗の拳

妄天の拳です。北斗の拳のイフストーリーを南斗聖拳シンを中心に妄想してます。

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

167.

「どこの誰から聞いた話よ?」 泰山王にさえ敬意を抱かないガルダの態度に怒りを覚えたか、筋肉達磨の髪の毛のない頭が紅くなる。 「(ん? 小芝居ではない?)」と、侮る気はないが、短気な男を見てガルダはニヤけた顔を作る。 敵対しても仕方ないどころか…

166.

「いいねえ、、」とガルダは、独り言なのか、その男に言っているのかどちらともつかない声量で言う。 油断もなく、しかし戦意も見せず、、かと言って「何か」あれば迅速に対応する姿勢が感じ取れる。むしろその気配を恐らくわざと伝えて来る。 相手方は十人…

165.最終章

荒れ果てている。この街が大都市の中心だったのは「昔」のこと。 栄華を誇った退廃の塊のような、そんな巨大なビルばかりだったが、今はある意味で美しい「墓標」だ。 かつては、夜でも光り輝いていたありふれた景色も、今のこの世界にあって眺めると、まる…