妄想北斗の拳

妄天の拳です。北斗の拳のイフストーリーを南斗聖拳シンを中心に妄想してます。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

170.

「は!?」 シンは壁に寄りかかったままだった。俺は今、、何を見たのか? それにしても、とギルはシンを、というよりも得体の知れない目の前の男を刮目したままに思考の渦に呑まれている。 数秒して、その渦を逃げ出して着いた先の理解、、、これが真の暗殺…

169.

シンとガルゴとの一戦を前に、中央帝都の上空は、、「天が割れていた」。それほどの対決がそこにあった。 かのガルゴが言うには、天が割れているのは二つの天帝がそれぞれについているから、らしい。 そんな天帝の権威を互いに背負うような大一番の陰で、誰…

168.

「この辺にいると聞いていたが、、、」 などと男は声には出さず、廃墟と化した街を油断ない目で一人歩き回っている。 曇天だが真っ昼間、男は全身黒づくめで防水加工を施した、やはり真っ黒の傘を被っている。 ここまで黒一色に統一しているのは、あの蝙蝠く…