手合わせだったにしても、それは決して「ただの」手合わせだったのではない。こちらとしてもトキを殺めかねない力を出し、そして俺も、この命を失いかねない戦いであることを覚悟した。その割に、かつて栄えた時代の跡を少しだけ残しているホテルのロビーに…
自分のものにしたわけではないが、トキの拳技の深淵を覗くことはできた。最低限の理屈は知れた。だが、この戦いは終わっていない。「もうわかったトキ。ありがとう」で終わる筈はない。これは曲がりなりにも北斗南斗の勝負。決着は付かねばならない。北斗南…
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