妄想北斗の拳

妄天の拳です。北斗の拳のイフストーリーを南斗聖拳シンを中心に妄想してます。

脱線

見て、まずあの大きな選手。
チーム北斗の大黒柱、センターのラオウ
身長210cmで筋骨隆々。他を圧倒する無類のパワーでゴール下を支配する。
器用ではないけどオフェンス、ディフェンスともにチームの要。
言ってみれば古いタイプのセンターだけど、じゃあ誰がその古いプレーを止められるの?ということよ。ゴール下の覇者、リングの下の王、円王と呼ばれ一部のサポーターたちからは崇拝に近い熱烈な支持を受けてる。

そしてPFのカイオウ。
センターのラオウとほぼ同じ体格。パワーはやや落ちると言われてるけど、私の見方ではほとんど変わらないわね。
その上、テクニックはラオウよりもあり、シュートレンジもやや広い。
チームの存在感ではラオウの方が上だけどその分、自由なプレイができる。欠点はラフプレーが多くてファウルトラブルに陥りやすいことね。
このツインタワーは他のチームと比較しても間違いなく最強のインサイド。しかもラオウの実兄。そんなに仲は良くないみたいだけど、ゲームともなれば共通の敵がいる。もうゴール下は彼らの独擅場と言っていいわ。


次にSFのケンシロウ


出ましたね。最強のプレーヤー。


そう。全てのプレーをこなす器用さ、、そんな言葉では表せない。全てが最高水準の超天才プレーヤー。スピード、テクニック、ゲーム感覚、パワーにスタミナまで、どこにも穴がない。

敢えて無理矢理に欠点を挙げるならカリスマ性の無さかしら。チームに勢いを与えるのは苦手というところね。とにかく超然とし過ぎてるせいね。


彼を止めることは誰にもできない、ですね。無双天才かぁ。


少しでも、そうね、どれだけ彼のプレーを抑えられるかが、どのチームでも最大の課題なんだけど、インサイドにはラオウとカイオウもいるし、ケンシロウがいなかったと仮定してもどうにもならないかもね。
そんな彼にも、実は一つ、大きな弱点があるのだけど。


なんですか?それ?


後で話す機会あれば。


はい、、わかりました。んと、チーム北斗はガード陣も最強ですか?


そう、、ねえ。
SGのハン。バリバリのスラッシャー。アウトサイドのシュートが苦手なわけではないけど、あまり見せることはない。とにかくそのスピードを活かしたペネトレイトが持ち味ね。
そのスピードはリーグ最速クラス。彼に並べるのはケンシロウとチーム南斗のサウザーくらいね。
でも彼には欠点と言える箇所がないわけではないの。興奮しすぎると肌が粟だってしまうところ。要は湿疹ね。もちろんチームは彼の粟立ちを抑えるようにも機能できるけど。
ストバス上がりのトリッキーなテクニックも侮れないけど、一対一の場面がとにかく好きで、大事なゲームのときでも個人勝負にこだわってしまうこともあり、それが欠点ではある、、わね。

司令塔PGはトキ。
先に言うけど彼には大きな欠点がある。持病のせいでスタミナがない。激しいプレーを続けることができないの。ある意味チーム内で最大の欠点と言えるかも。
でも、、スタミナを除けば、その他の能力はほぼ完璧。特にディフェンスではあのラオウインサイドゴリ押しを、力の方向を変えて崩すほどの技術の持ち主。PGがリーグ最強のセンターをゴール下でディフェンスできるのよ?
ありえないわ。あとはゲームの流れを読む能力ね。冷静さと柔軟な思考で勝機を見逃さない。典型的な天才よ。


なんか、そんな弱みがあるところがいいですね、トキ選手。控えの選手はどうなんです?


そうね、なんと言ってもSFのヒョウ。
能力を円グラフにしたら真円に近くなるバランスの取れた凄いプレーヤー。でも、同じ真円のケンシロウよりも少しだけ円が小さい感じかしら。
彼の代名詞、万手ドリブルは誰にも真似できない超絶スキルよ。ちなみにだけど、ケンシロウのお兄さんなの。

そして、、、問題児ジャギ。
バスケプレーヤーとしての能力も悪くないんだけど、周りが凄すぎて霞んでしまってる。
だけどね、、彼の持ち味はなんと言ってもラフプレー。


カイオウと同じですね。


ちょっと違うわ。カイオウはファウルトラブルに陥りやすいとは言ったけど、ジャギの場合はそれが主目的なの。
だからエースキラーというありがたくない別名がある。アンスポーツマンライクファウルはいつものこと。試合出場停止もね。
際どいディフェンスで、、、と言うか明らかに故意の反則で相手チームのエースプレーヤーを退場させるというとんでもない男よ。
リュウケン監督も何故彼をチームに置くのかわからない。エースキラーという汚れ仕事の重要さを知ってのことかも、なのだけど。


ま、まあ、最強なのは間違いなさそうですね。兄弟も多いし、結束力はなんだかんだでこれも一番ですかね。


そう、最強はチーム北斗よ。他にもシャチという若い選手やバランというラオウの付き人から選手になった異例の経歴の持ち主もいる。でもシーズンでの連戦の結果ならともかく、このワンデートーナメントならわからない。

そこが要チェックなところ。


なるほど、、チーム南斗はどうなんでしょう?


一言で言えば、、、個々の能力は高いけどまとまりがないってところね。チーム力が不安定なの。逆に言えばチームの全員が完璧な化学反応でまとまれば、チーム北斗をも倒せるポテンシャルはある。


でも、そうはなかなか行かないってことですね?


そう、、、キャプテンのサウザー。彼については最後に語るとして、、先ずはPGのシュウのことを話させて。彼の最大の特徴は盲目なのに誰よりも正確無比なパスができること。
元々目に頼らないからパスの時に顔や視線を向ける必要がない。そして、特に速攻ではチームメイトと相手ディフェンスの位置を俯瞰的に把握できるらしいの。
人格者としても知られていて、彼はまさにチームの要。彼がいなかったらチームがまとまることは万に一つもないと言われてるわ。
でも、盲目だから、動きがないリングにシュートをきめるのは苦手。それが唯一の弱点ね。


苦手? シュートをきめることができるんですか?


そうなの。誰かのシュートが外れたときの、そのバウンドの音でリングの位置を一時的に認識してシュートをきめてしまうのよ。

フリースローのときなんて、相手チームのサポーターが騒いで集中を妨げようとするでしょ? 関係ないの。「わたしはリングを心で見ている」なんて真剣に言う人なのよ。素敵よね。


はぁ、、、異能中の異能ですね。


センター、、、チーム南斗は最も身長が高くても188cmのレイなの。
だから、チーム北斗に対しては当然としても、バランスの良いチーム泰山や、インサイドゴリゴリのチーム元斗に対しても最も大きなウィークポイントであって、ここで勝負することはないわね。

チーム南斗と対戦するチームはそのゲームのフィールドゴール成功率が、特にインサイドで跳ね上がるの。レイの身長の低さとパワー不足が要因。あとは、、、サウザーね。まあ、後で。でも、チーム南斗はとにかく走れる速いチーム。いくら失点されようと、それより一点でも多く取ればいいんでしょ?なくらいに走るチーム。

身長は低くても誰より高く跳べるレイがディフェンスリバウンドを取って、そのまま速攻のダンクをきめる光景は珍しくも何ともない、いつものこと。
彼の空中でのプレイはあまりにエレガントで顔もいいでしょ? 女性人気は当然なんだけど、あのルックスでも浮いた噂はまるでない愛妻家で妹さん思いな一面もある。関係ない話ね。

ところで、チーム南斗にはもう一つ変わったところがあるの。PFがいないってこと。現代バスケは明確なポジションごとの役割は少なくなって来てて、ユーティリティープレーヤーが望まれるのよ。オールラウンダーね。
そんなプレーヤー二人がフォワードのシンと、そして、、サウザーなの。サウザーは後で話すわね。

シン、、彼の弱点はメンタル。メンタルが弱いというか、不安定なの。不安定を弱いと言えばそれまでだけど。とにかく、ノったときの勢いは凄い!
最強最高プレーヤーのケンシロウが相手でも互角にやり合えるときもあるほど。もっとも、それはケンシロウの調子が良くないときだけど。勘違いしないで? ケンシロウは不調なときでもトッププレーヤーよ。


まあ、人間ですもんね。不調のときはあるんでしょう。でも、彼が不調のときって何なんでしょう?


それは客席をよく見ればわかるの(笑)
恋人の姿がそこにあれば、そういうことよ。


あ、ああ、、なるほど。


そういうこと。大人の夜の事情ね。話を戻すわ。

シンというプレーヤー、まあ、とにかくノってさえいればチームの最多得点は無理だけど、それに近いほどポイントを重ねるし、スティールにリバウンドに、と大活躍できる。

事実トリプルダブルの回数はリーグでも常に上位でクワドラプルダブルさえも記録するほどよ。ノってればね。
そして、ここが面白いんだけど、、、どうやらケンシロウの彼女のことを好きらしくて、それで彼女が現れると猛烈に燃えるみたい。
彼女が会場に来るとケンシロウは本調子ではなく、一方でシンは絶好調になると。
あ、でもそんな激情家だから挑発や悪質なファウルには弱い。だからチーム北斗のジャギとの相性は最悪。オウガイ監督も苦労するところね。

次はユダ。生粋のシューターよ。他のこともそれなりにこなす器用な選手だけど、とにかくロングレンジのシュートね。
3Pシュートの精度、、これが怖いほどに高い。シュートモーションの速さ、ノーマークになる能力、マッチアップする相手の心理やゲームの流れを読むクレバーさ。シューターに必要な全てを持ってる。
1ゲーム個人最高の77ポイントを稼いだときも、その内3Pは23本をきめてる。シーズン通しても3P成功率は驚愕の54%。


5、、、半分以上きめてるんですか!?


そう。でも、弱点はシンと同じくメンタル。噂なんだけど、一応は噂なんだけど、ナルシストが過ぎてその日の肌の調子がゲームの出来に直結するみたい。
それとこれも、真実味のある一応の噂なんだけど、同じチームのレイに強いライバル意識というか、もう敵愾心があるらしく、彼の調子がいいと負けじと頑張り過ぎて空回りしやすいみたい。
彼の調子がいいときは、あ、ユダの方ね。ユダの調子がいいときってのは大体においてレイが不調だったり、チーム北斗のツインタワーやチームファイブホイールのフドウにやり込められたときなのよ。


はぁ、、なんか強いチームとは思えませんが、、、メンタルに難がありすぎなんですかね。もうそれこそまさにチーム難斗ですね。


、、、、、、、、、、、、、


、、、、、、、、、、、、、


最後ね。さあ、サウザーよ。
チーム南斗最強の得点能力を持つ、最大の問題点。


は?


彼は今までどんな試合でもチーム内の最高得点を獲得として来ているの。全てよ。ちなみに彼のキャリアハイは、いい?驚かないで?


は、はい、、、


108点!


、、、もうすご過ぎて、、、


彼は、、オフェンスしかしないの。ほとんどディフェンスはしない。今はそれでも改善されたわ。それはシュウがこう言ったそうなの。
「バスケのディフェンスはディフェンスではない。相手からボールをもぎ取るオフェンスだ」って。
それ以来、パスカットや一発狙いのスティールや、いわゆるギャンブルディフェンスだけは参加するようになった。でもマッチアップする相手にもディフェンスフォームを取らず、それどころか腕組みさえする始末。
チームが負けようとディフェンスしない姿勢には尊敬するほどよ。そんな彼でもチームから放出されないのは、彼がオウガイ監督の義理の息子だから、、ということじゃない。


オフェンスですね?


彼のペネトレイトを止めることは本当に困難なの。フェイクは使わずに、こっちから行きますよと言わんばかりなんだけど、それでも止められない。ハンやケンシロウも速いけど、テクや読みもセットでしょ?
純粋に速さでのみ勝負してるサウザーはちょっとある意味頭おかしい。でも、彼のそんなスタイル故か、ファンは多いわ。私も実はそう。彼の豪快なレーンアップ(フリースローラインからのダンク)を見たとき、口を開いてたのに気付くまで時間がかかったわ。
レイのレーンアップはふわっとしてるけど、サウザーは違う。もう空気を切るというか、「貴様らは全て下郎! どけっ! 我は帝王ぞ!」って感じなの。
パスしない、ディフェンスしない、反省しない、その姿勢は帝王三原則として語られるほどよ。


先輩、抑えてるけどサウザー選手好きなのわかります。


、、とにかく、そんな難ありありのチーム南斗だけど、今日この日という一日だけなら、優勝もあり得るわけ、、、、、でもまあ、、ないかな。

 

でしょうね。